【まちなみに溶け込む切妻屋根の家】
糸魚川産の天然杉を使用したよろい張りの外壁が美しい住宅。
建設地は糸魚川駅にほど近い商業地で準防火地域に指定されています。
準防火地域では燃えやすい木を使ってはいけないと思われるかもしれません。
しかし、法で定められた条件をクリアすれば使えます。
白と黒でまとめられた外観は、歴史あるまちなみに定められたガイドライン※に従うもの。
外観デザインは家の"表情"となり、まちなみをつくり出す大きな影響力があります。
私たち建築士は、そこに高い意識を持ちながらデザインすることが大切だと思っています。
家の中心に配置した吹抜けのある開放的な階段室は、
プライバシーを適度に保ちながらも、家族の気配が感じられる空間計画。
床は西南桜の無垢板、天井はシナ合板で明るくナチュラルな雰囲気に。
庭を眺望できる和室は、お昼寝や来客の寝室にもちょうどいい広さ。
キッチン→水回り→廊下へ回遊できるスムーズな家事動線も特徴です。
付加断熱仕様で、UA値0.31、HEAT20 G2グレードの断熱性能を確保。
床下エアコンを採用し、冬は床からの輻射熱と吹き出し口からの暖気流で
足元から暖かく、快適な暮らしが実現しました。
※ 糸魚川大火復興計画による「景観・不燃化ガイドライン」。